1.どんな病気

  アデノウイルス感染による結膜炎、発熱、扁桃炎、咽頭炎を来す伝染病です。目が赤くなり(あまり赤くならない人もあります)、のどが痛く、4〜5日の高熱(39℃以上)が続きます。また頭痛、吐き気、頸のリンパ腺の腫れ、下痢、咳を伴うこともあります。

 以前プールを介して大流行したことがあったので、プール熱と呼ばれていますが、一年中見られプールとは関係なく伝染します。
 アデノウイルスには多くの型(種類)があり何回もプール熱と診断されることがあります。

2.診断

 症状、問診より診断しますが よく似た病気にA群溶連菌感染症、エンテロウイルスによる咽頭炎(ヘルパンギーナ、手足口病類似疾患)などがあります。診断確定のため迅速診断キットにより咽頭のアデノウイルスを検出します。現在のところ70%位のの診断率でありますが、診断できれば余計な不安にさい悩まされることがなくなります。

3.治療
  この病気に有効な薬は今のところありません。対症療法と、二次感染の予防により自然快復を待ちます。脱水症状がひどい場合は点滴もします。

* 家庭での看護
 何日も高熱が続く場合がありますが、解熱剤を使いすぎないようにして下さい。
 水分は少しずつでも良いので十分飲ませてください。
 食べ物は食べやすいものを少しずつ与えてください。

アデノウイルス感染症 (プール熱)